つまらないものでも、一度手に入れたら愛着を感じる、罰金を払えば悪いことをしても良いと思います。ギャンブルで手に入れたお金は簡単に浪費する、ブラック企業をやめることはできない。
一見見ると不合理なことですが、実は理由があります。これは人間らしいバイアスです。実際に人間は必ずしも経済的合理性だけ動くではなく、あえて損する選択をします。
この本行動経済学すごい!めちゃわかりやすいです。
みんなさん、航空機から降りて荷物を取りに行く道は長くないでしょうか?実はこれは理由があります。
もし君は空港の管理者、荷物取るまで待つ時間が長いというクレームが来ました。どうしますか?
A案:人手不足だから、増員すればいい
B案:航空機から降りて荷物を取りに行く道をわざ遠回りにする
もちろん結果としては、A案は少し効果があったが、クレームは止まらない、逆にコスト増加になりました。
B案はコストをかからずにすんだし、クレームも止まりました。
理由としてはもともと航空機から降りて荷物を取りに行くところまで10分かかったんですが、今は3分まで短縮したから、感覚的に待つ時間が減りました。
これは行動経済学の活用です。つまり強制や命令をすることなく、暗に良い行動を示す。
例えばダイエットのとき、普段より小さいお皿を選んだり、感覚的少なめに食べる気がします。
デザートなど選択肢を禁止することではなく、インセンティブを大きく変えることもなく、予測できる形で人の行動を修正する仕掛けと手法です。
特に商品豊富で人の選択肢がめちゃ増える今に、選択者の自由意志への影響をなくし、合理的な判断へ導く選択アーキテクチャーが必要です。
How To ユーザーを合理的な判断へ導く
- 選択肢の構造化:例えばECサイトのおすすめ機能、レコメンド機能の導入。人は現状維持バイアスがあるから(人は変化に怖くて現状維持のままの傾向がある)、よく買う商品をリピートする可能性が高い
- デフォルト設定 (望ましい選択肢を初期設定、例えばメルマガ購読は初期設定のとき)
- フィードバック (例えばユーザーにレビュー依頼のとき、他のユーザーの参加率と参加状況も一緒に送って、ユーザーの参加感も上がるではないか) 人間は社会的な動物だから、みんなやっていることだから、思わずに参加したい気持ちに。ユーザーの行動に対して、この内容に応じて反応を返す仕組みを作ってね
- インセンティブ (ユーザーの参加に動機付け)損失回避の原理で、XXXお得より、XXしないと損するよのほうは参加意欲が高まります。